デムナ・ヴァザリア
こんにちは! Kです!
今回は近年多大な人気を博している、BALENCIA、VETEMENTSを手掛ける、
デムナ・ヴァザリアについて、書きます。
まず、デムナ・ヴァザリアという人物とは、、
2001年にドイツのデュッセルドルフへ家族とともに移住し、2006年、名門アントワープ王立アカデミー、ファッションデザイン学科修士課程を卒業。
卒業後、マルジェラ、ヴィトンなどを経て、2014年に自身のブランドである、VETEMENTSを立ち上げる。
2015年、BALENCIAGAのアーティスティック・ディレクターに就任。
同ブランドの初コレクションをパリで披露する。
ざっとこんな経歴。
デムナを一躍有名にしたのは、VETEMENTSの登場である。
この時まで、ファッションは、エレガントで、トラッドな服装がオシャレだとされてきた。
しかし、VETEMENTSはそんな定石を覆してきた。
オーバーサイズシルエットの台頭。
パーカーやスウェット、ボンバージャケットなどのアイテムが全て規格外でデカい!!
そんなの誰が着こなせるの?
絶対流行らないでしょ!
彼の作品を見たとき、そんな感情を抱いたことを覚えている。
本当に衝撃的であった。
しかし、そんな不安も他所に瞬く間に人気に。
様々な著名人の着用が目立ち、VETEMENTSが流行の最先端だと言わしめた。
そんな折、BALENCIAGAとの兼任。
BALENCIAGAはVETEMENTSよりも大人しめなデザインではあるが、オーバーシルエットの概念は崩さず、モードブランド特有の鮮麗さや、上品な印象は全く損なわれていない。
中でも人気を博し、今では定番品として定着しているトリプルS。
このスニーカーの登場を皮切りに、ダッドスニーカーが流行したとされる。
そんなデムナのデザイン源は、彼の幼少期の経験から着想を得ている。
彼は幼い頃、祖国は内戦下であった。
劣悪な環境下で大層貧しい生活を強いられていた。
子供が大人な服を着て生活しているのが、当たり前。
成長しても長く着れる為だとされていた。
その経験を元に、現在のファッションデザインに落とし込んでいる。
それが成功し、今では感度の低い人でも、知っているブランドへと変貌を遂げた。
BALENCIAGAに関しては、ニコラやアレキサンダー・ワンがやっていた時代では想像も出来ないし、大衆的にほとんど知られていないブランドだったと思う。
こんなオーバーシルエットを武器にラグジュアリーブランドのストリート化が台頭し、一躍時の人となったが、昨年辺りから、その流れに陰りが見えてきた。
モードへの回帰である。
各々のファッションブランドがストリート人気の終わりを危惧し始め、シフトチェンジし始めている。
ヴァージルのヴィトン、ミケーレのグッチ、キムのディオール等、、、
もちろんBALENCIAGAも例外ではない。
2019SS以降、ガラリとテイストが変わった!
同じブランドと思えないぐらいに。
しかし、VETEMENTSはそのままのオーバサイズシルエットの服を発表し続けている。
これには、デムナの深い考えがあったのではないかと考察しています。
BALENCIAGAは、伝統もあり長い歴史があるブランドである。
そんなブランドの元々のコンセプトや時代の流れに逆らってまで続ける必要はないと。
反対にVETEMENTSは自分のブランド。
一から作ってきたブランドであるから、元々のコンセプトを崩す意味がないと。
要はBALENCIAGAが好きな人は流行に乗りながら、コンセプトが変わっても着続ければいい。
VETEMENTSが好きな人は、流行とは逆行しているが、コンセプトを保ったままのスタイルを維持すればいい。
こういった考えがあったのではないかと思う。
いずれにせよ、両ブランドはまだまだこれからもファッション業界をリードし続けるだろうと思う。
なんせあのBALENCIAGAのロゴはキャッチーすぎるし、VETEMENTSのオーバシルエットはクセになる。笑
今でも、新商品が出れば話題になるし、ダッドスニーカーの勢いも保ったままだ。
デムナの手腕にこれからも期待していく。
そして、僕自身もしばらくはき続けていくだろう。